一日葬とは?流れや家族葬との違いを解説

公開日:2025/12/24 最終更新日:2026/01/15
一日葬

葬儀にはさまざまなスタイルがありますが、その中でも一日葬は近年注目を集めています。お通夜を行わず、告別式と火葬を一日で済ませるこの方法は、忙しい現代人や費用を抑えたい方に人気です。この記事では、一日葬の基本や家族葬との違い、流れについてわかりやすく紹介します。

一日葬とは?

一日葬とは、昔から一般的だったお通夜を行わずに、告別式と火葬を1日で済ませる葬儀のスタイルです。ここでは、一日葬とはどんなものか、詳しく見ていきましょう。

お通夜をしない葬儀

一日葬は、お通夜を省いて告別式と火葬を1日で行う葬儀です。昔から日本では、お通夜を1日目に、告別式を2日目に行うのが一般的でした。しかし、忙しい現代では長い時間をかけるのが難しいことも多くなり、一日葬が注目されています。お通夜がないので、故人を見送る日が短く、遺族の負担も減らせます

一日葬が増えている理由

近年、一日葬を選ぶ人が増えています。その理由は、葬儀にかかる時間や費用をできるだけ抑えたいという声が多いからです。お通夜を行わないことで、準備や当日の対応の負担が減り、仕事や家庭の事情で長く葬儀に時間をかけられない場合に向いています。また、新型コロナウイルスの影響で大人数が集まることを避けたいという考えも背景にあります。

家族だけで行う一日葬も増加中

一日葬は、参列者を家族や親しい親族に限定して行うことも多くなっています。これを「家族葬の一日葬」と呼ぶこともあります。大勢の人を招かず、気兼ねなく故人と向き合いたいという理由から、家族だけで静かに見送るケースが増えています。こうした小さな規模の葬儀は、準備や費用もシンプルで済みやすいのが特徴です。

一日葬と家族葬の違いとは?

葬儀の形にはいろいろありますが、その中でも一日葬と家族葬はよく比較されます。ここでは、葬儀の違いをわかりやすく解説します。

一日葬は日程がポイント

一日葬は、名前の通り葬儀を1日で終わらせる形式です。普通の葬儀は、お通夜をして次の日に告別式と火葬を行うため、2日かかります。しかし一日葬はお通夜を省いて、告別式と火葬だけを1日で済ませます。このため、葬儀の日程を短くできて、遺族の体力的な負担が少なくなります。遠くから来る人も宿泊の必要がなくなるので、負担が減るメリットもあります。

家族葬は参列者の範囲がポイント

一方、家族葬は「誰が参列するか」が決まっています。参列できるのは家族や近い親せき、親しい友人だけで、招く人を限定することで、葬儀の規模を小さくします。一般的な葬儀では、親せきや知人、仕事関係の人など多くの人が集まりますが、家族葬は参列者を少なくすることで気をつかうことが減り、落ち着いて故人と向き合えます。お通夜も告別式も行うことが多く、日程は通常の葬儀と変わらず2日間です。

一日葬のメリット・デメリット

一日葬は最近、忙しい現代人や費用を抑えたい人に人気があります。ここでは、一日葬のメリットとデメリットをわかりやすく紹介します。

一日葬のメリット

一日葬は負担が少なく、費用も抑えられるのが大きなメリットです。ここでは、その主なメリットを簡単に紹介します。

遺族の負担が少ない

一般的な葬儀では、お通夜と告別式の2日間にわたり準備や対応が必要です。一日葬はお通夜を省くため、遺族の体力や時間の負担がぐっと減ります。とくに高齢の人や遠方の家族にとっては、大きな助けになるでしょう。

参列者の宿泊手配がいらない

お通夜がないので、遠くから来る親戚や知人も日帰りがしやすくなります。宿泊の手配や費用がかからないため、参列者にも負担をかけません。これにより、葬儀全体の費用も抑えられることが多いです。

費用を節約できる

お通夜の会場費や食事の準備、お布施の回数も減るため、全体の費用が一般葬よりも安くなります。平均で50万円から70万円程度で行えることが多く、経済的に余裕がない人にも選ばれています。

故人とゆっくり過ごせる

お通夜がない分、告別式当日に落ち着いて故人と最後の時間を過ごせるのもメリットです。バタバタせずに気持ちを整理しやすく、ゆったりとしたお別れができます。

一日葬のデメリット

一日葬はシンプルで負担が少ない葬儀スタイルですが、いくつか注意すべきデメリットもあります。ここでは、主な問題点をわかりやすくまとめました。

参列できない人が出る

お通夜を行わず告別式のみで葬儀を終えるため、時間の都合で告別式に参加できない人が出ることがあります。仕事や家庭の事情でどうしても来られない場合があり、その結果、親しい人が故人に最後のお別れをできないこともあるのです

当日が忙しくなることもある

一日葬ではすべての参列者が同じ日に集中します。参列者が多い場合は親族や遺族の対応が慌ただしくなり、落ち着いて故人と過ごす時間が取りにくくなる可能性があります。

菩提寺の許可が必要な場合がある

地域や宗派によってはお通夜を省く一日葬を認めないことがあります。とくにお寺や菩提寺との付き合いがある場合は、必ず事前に相談し許可を得ることが大切です。無断で行うと後々トラブルになる恐れがあります。また、参列者が少なくなることで香典の額も減少し、葬儀費用の負担を重く感じることもあります。

お別れの時間が短くなることも

お通夜がないため告別式の時間が限られてしまい、ゆっくり話したり故人を偲ぶ時間が少なくなります。心の準備が十分にできないこともあるでしょう。一日葬は告別式のみなので時間に制約があり、仕事などの都合で昼間の参加が難しい人もいるかもしれません。

一日葬の流れを時系列で解説【前日〜当日】

一日葬はお通夜を行わず、告別式と火葬を1日で終わらせる葬儀のスタイルです。ここでは、葬儀の前日から当日までの流れをわかりやすく説明します。初めて一日葬を考える人でもイメージしやすいように、準備や手順を簡単にまとめました。

葬儀前日

病院で亡くなった場合、まず医師が死亡を確認し、死亡診断書を発行します。その後、看護師が故人の身体の手当てを行い、病院の霊安室などに安置します。ただし、長時間の安置は難しいため、葬儀社に依頼してご遺体を自宅や葬儀社の安置施設に搬送してもらいます。

搬送後は葬儀社と打ち合わせを行い、葬儀の日程や場所、費用、僧侶の手配などを決めます。菩提寺がある場合は、この時点で一日葬を希望する旨を伝え、許可をもらうことも大切です。また、親族や知人に訃報を連絡し、参列者の予定を確認します。

納棺

葬儀当日はまず納棺を行います。納棺とは、故人を棺に納める儀式です。遺族や親しい人が見守る中で、衣装を整え、思い出の品を一緒に入れることもあります。納棺が終わると告別式の準備が整います。

告別式

告別式はおよそ1時間程度で行われます。僧侶による読経の後、参列者が順番に焼香し、最後に花を棺に手向けてお別れをします。式の流れや時間は宗教や地域の習慣によって少し異なりますが、基本的な内容は同じです。

火葬

告別式の後、遺体は火葬場へと移されます。火葬前に僧侶が読経をする場合もあります。火葬時間は1〜2時間ほどで、その後、骨を拾う収骨(骨上げ)の儀式を行います。収骨が終わると葬儀はほぼ終了となります。希望があれば、精進落としの食事をして親族で故人を偲ぶこともあります。

一日葬はどんな人におすすめ?

忙しい現代人や費用を抑えたい人に向いていますが、具体的にはどんな人におすすめなのでしょうか。ここでは、わかりやすくポイントを紹介します。

時間をかけずに葬儀を済ませたい人

仕事や家庭の都合で、長い時間の葬儀に参加するのが難しい人には、一日葬がおすすめです。一般的な葬儀はお通夜と告別式の2日間かかりますが、一日葬は告別式だけなので時間が短く、忙しい人でも参加しやすいのが特徴です。

費用をできるだけ抑えたい人

葬儀はどうしても費用がかかりますが、一日葬はお通夜を行わないため、その分の会場準備や飲食費を節約できます。一般葬や家族葬と比べて費用が安くなるので、できるだけ経済的に葬儀を行いたい人に向いています。目安は50万〜70万円ほどですが、葬儀社によってプランや追加費用が異なるため、事前に詳しく確認することが大切です。

遠くに住む親戚や友人が多い人

遠方から来る人が多い場合、一日葬なら宿泊の手配が必要ありません。1日で終わるので、わざわざ泊まる必要がなく、参列しやすいのがメリットです。忙しい親戚や友人も参加しやすくなります。

シンプルに故人を見送りたい人

伝統的な形式にこだわらず、シンプルで落ち着いた葬儀を望む人にも一日葬は適しています。通夜の準備や夜通しの対応がなく、慌ただしさも少ないため、ゆっくりと故人と過ごす時間をもてます

家族だけでゆっくりお別れしたい人

大勢の参列者が集まるのが負担に感じる場合、家族だけの一日葬も選択肢です。親しい人だけで静かにお別れでき、気を使わずに過ごせるため、心身の負担を軽くしたい人に向いています。

まとめ

一日葬は、昔ながらのお通夜を行わず、告別式と火葬を1日で済ませるシンプルな葬儀のスタイルです。忙しい現代の生活に合い、遺族や参列者の負担を減らせる点が大きな魅力です。また、費用も一般的な葬儀より抑えられるため、経済的な面でも選ばれています。家族だけでゆっくり見送りたい人や遠方からの参列者が多く宿泊の負担を減らしたい人にもぴったりです。ただし、告別式だけなので時間が限られ、親しい人が参加できないこともあるため、参列者への連絡や菩提寺との相談は欠かせません。それぞれの事情や希望に合わせて、無理なく故人を偲ぶ形を選ぶことが大切です。一日葬はシンプルで心の負担を軽くしながら、しっかりとお別れができる選択肢として知っておくと役立つでしょう。

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